各国比較マトリックス 2014
タイ進出における必読の基本情報
製造業進出 各国比較マトリックス
このマトリックスでは、大手のコンサルティング会社が書けない様な率直な評価を行ったつもりである。各国とも非常に魅力的で人間味溢れるとても興味深い国である反面、 実際に現地で生活すると旅行や視察では見えなかった一面があり、進出を行うと「ここ海外である」と改めて実感させられる事だろう。それ故に、綺麗事や絵空事だけではなく、 何度か痛い目に遭いながら、それでも自社の発展と、その国の発展に全力で貢献する気持ちを持てなければ進出など覚束ない。海外進出とは、その国の人々と心中する気でやっても、 成功するかどうか運と実力次第と言う厳しいものである。かなり辛口の評価であるが、元々、日本人は地震や台風などの天災などのリスクにさらされてきた非常に慎重で用心深い人種であると思っている。 用心してもし過ぎる事はないとしてこのマトリックスを参考にして欲しい。(2014年8月現在)


タイ | インドネシア | ベトナム | ミャンマー | |
人材 |
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土地の価格 |
![]() 工業団地:約130 ドル/平米 |
![]() ![]() 工業団地:約230 ドル/平米 |
![]() 工業団地:約120 ドル/平米 |
![]() 工業団地:約70 ドル/平米 |
インフラ(交通) |
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インフラ(電気) |
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生活面 |
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生活の安全度 |
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インターネット等通信インフラ |
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法律面、会社設立のし易さ等 |
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今後の成長性 |
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コメント | ASEAN諸国の中では成熟した中進国の位置づけ。一見すると、評価が高く見えるが、それだけ競争が激しいと言い換えられるので、厳しいと予想される。残ったパイをどれだけ取れるか、若しくは、今後の更なる成長に期待したい。 | ちょっと辛口の評価になってしまったが、製造業ではなく、2億4000万の人口を狙ったサービスであれば、これは逆転しダントツの「◎」になる。市場が大きいだけに、自動車産業の様に購買力が上がれば、どんどん売れる商売 で攻めたい。 | 9000万人に増えた人口で、人口ボーナス期に入っているベトナムであるが、社会主義なのがネック。また、近視眼的所もあり、インフラ整備が遅いなど、欠点は多いが、ASEAN諸国の中で労働者の真面目さ、粘り強さは一番。期待度は高いが実際は今ひとつ。以前、進出先人気NO.1が転落したのも致し方が無い所。 | 製造業が進出するには、10年早い。(機械加工業)但し、大手自動車メーカーの進出検討がまさに今始まっているので、そのタイミングで行けたら、今後、大化けするかも知れない。しかし、未だ、軍事政権下であり、ハイリスク・ハイリターン。 |
リスク | タイは一見評価が高いが、見えない経費が多額に掛かる。時間の浪費も非常に多い。進出を再考して、それでも尚タイと言う事であれば進出を。決してベストな選択肢かどうかは分からない。 | 2014年の大統領選挙でジョコウ氏が当選したが、東西の島々からなる大国を地道に発展させられるかが大きなリスク。また、兎に角、インフラ整備の遅れは最大のリスク。 | 社会主義の制度は思った以上に酷い。ドイモイ政策は見かけだけで本質は社会主義である事を忘れてはならない。そして社会主義であるが故の貧富の格差と言う矛盾が大きなリスクに繋がっている。 | 政府高官(軍部)のみが潤うと言う体質から脱却できず本当の民主化されるのが何時なのか?と言った事がリスクになっている。各国からの投資が伸びていると言う割には、バブルの様相で高掴みのリスクもある。一歩一歩確実にとは行かず、そのギャップがリスクである。 |
海外進出は大きなリスクである事を認識ししつつチャンスを掴んで欲しい。