各国比較マトリックス 2017
タイ進出における必読の基本情報
製造業進出 各国比較マトリックス
従来掲載を行っていた「各国比較マトリックス」を3年ぶりにアップデートした。流石に3年も経つと状況が変化している。
ミャンマーなどでは、日本から一風堂などのラーメン店、FUJIなどの日タイ合弁の日本食レストランなどが出店し、ジャンクション・シティのテナントはタイのそれと変わらない様相と、 商品価格設定となっている。また、アセアン地域内では、シンガポールがダントツで金融シティとして、また、タイが自動車を中心とする製造業強国として、 また、自動車では圧倒的な内需によりインドネシアがタイに並ぶ年間200万台の自動車生産に向けて邁進している。ベトナムは、政策の遅れから自動車メーカーが生産増強を諦めた感があり、 アセアン地域内貿易にて輸入に頼る形になっている。ただ、大手エアコンメーカーがベトナム内需を睨んでハノイ近郊に大工場を建設するなどベトナムの製造業の裾野は広がっている。 ベトナムは、サムスンを始めとする電機メーカーが強いが部品を台湾などから輸入が多い為、電気産業を進めるのであれば、川上から川下まで、台湾に勝る勢いで投資が進むかどうかは難しいところである。
今後、このアセアン域内で重要になってくるのは中国の動向である。インドネシアでは、ジャカルタから伸びる高速鉄道を受注したに関わらず着工出来ずに現地で反発が起こっている。 また、そう言った事情にも関わらず、ラオスなどでは中国の経済力に物を言わせ、中国の費用負担で推進するようであるがここでも反発が起こっている。タイでも中国の主導の高速鉄道の動きを見せているが、 度々故障するバンコクのモノレールの車両をみても安ければなんでも良いという姿勢が鮮明で大局的な見地で物が見られていない為、一気呵成な発展は難しい。二歩進んで一歩戻ると言った動きである。 ただ、それでも、着実に経済発展を続けている。(日本と違って)
日本は投資先がなく更なる発展が考えにくい状況になってしまっているが、アセアンはこれからもっと広がっていく。是非、慎重に検討し一歩踏み出して欲しい。(2017年9月現在)
2014年時点での各国比較マトリックスはこちらをクリック (過去の状況を確認できます)

ミャンマーなどでは、日本から一風堂などのラーメン店、FUJIなどの日タイ合弁の日本食レストランなどが出店し、ジャンクション・シティのテナントはタイのそれと変わらない様相と、 商品価格設定となっている。また、アセアン地域内では、シンガポールがダントツで金融シティとして、また、タイが自動車を中心とする製造業強国として、 また、自動車では圧倒的な内需によりインドネシアがタイに並ぶ年間200万台の自動車生産に向けて邁進している。ベトナムは、政策の遅れから自動車メーカーが生産増強を諦めた感があり、 アセアン地域内貿易にて輸入に頼る形になっている。ただ、大手エアコンメーカーがベトナム内需を睨んでハノイ近郊に大工場を建設するなどベトナムの製造業の裾野は広がっている。 ベトナムは、サムスンを始めとする電機メーカーが強いが部品を台湾などから輸入が多い為、電気産業を進めるのであれば、川上から川下まで、台湾に勝る勢いで投資が進むかどうかは難しいところである。
今後、このアセアン域内で重要になってくるのは中国の動向である。インドネシアでは、ジャカルタから伸びる高速鉄道を受注したに関わらず着工出来ずに現地で反発が起こっている。 また、そう言った事情にも関わらず、ラオスなどでは中国の経済力に物を言わせ、中国の費用負担で推進するようであるがここでも反発が起こっている。タイでも中国の主導の高速鉄道の動きを見せているが、 度々故障するバンコクのモノレールの車両をみても安ければなんでも良いという姿勢が鮮明で大局的な見地で物が見られていない為、一気呵成な発展は難しい。二歩進んで一歩戻ると言った動きである。 ただ、それでも、着実に経済発展を続けている。(日本と違って)
日本は投資先がなく更なる発展が考えにくい状況になってしまっているが、アセアンはこれからもっと広がっていく。是非、慎重に検討し一歩踏み出して欲しい。(2017年9月現在)
2014年時点での各国比較マトリックスはこちらをクリック (過去の状況を確認できます)

タイ | インドネシア | ベトナム | ミャンマー | |
人材 |
![]() ・バンコクエリアの最低賃金は1日300B(約9ドル)から若干上がり310B(約9ドル強) ・個人主義、プライドが高い ・完全失業率1%以下の人材難 |
![]() ・高い賃金上昇率 ・個人主義、楽観主義 ・圧倒的な人口数が経済を押し上げつつある |
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![]() ・現在、最低賃金1日あたり、3600チャット(約3ドル)から5600チャット(約5ドル弱)への引き上げを求めてデモなどが起こっている ・民主化して経済状態を反映しない賃上げ要求などコスト・メリットが減っている |
土地の価格 |
![]() 工業団地:約130 ドル/平米 |
![]() ![]() 工業団地:約230 ドル/平米 |
![]() 工業団地:約120 ドル/平米 |
![]() 工業団地:約70 ドル/平米 |
インフラ(交通) |
![]() ![]() ・新規に増えていかない道路(その代わりバンコクに置いては鉄道が急速に建設されている) |
![]() ![]() ・市内からスカルノハッタ空港へ四時間掛かる場合も |
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![]() ・今、道路を増やせば今後の渋滞解消になるがそう言った動き無し |
インフラ(電気) |
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生活面 |
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生活の安全度 |
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インターネット等通信インフラ |
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法律面、会社設立のし易さ等 |
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今後の成長性 |
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コメント | ASEAN諸国の中では成熟した中進国の位置づけ。一見すると、評価が高く見えるが、それだけ競争が激しいと言い換えられるので、厳しいと予想される。残ったパイをどれだけ取れるか、若しくは、今後の更なる成長に期待して進出するか、そこは要検討。 また、現在、軍事政権が長引き政策の酷さが際立つ。(発足当初は汚職を無くすとしていたが、最初だけのパフォーマンスである事が明らかに)民主総選挙を望む声が多い。 |
ちょっと辛口の評価になってしまったが、製造業ではなく、2億4000万の人口を狙ったサービスであれば、これは逆転しダントツの「◎」になる。市場が大きいだけに、自動車産業の様に購買力が上がれば、どんどん売れる商材は鉄板であるが、その為には、ティア2くらいまでに食いむ必要がある。但し、インドネシアは、トンデモナイ数の島国で、発展しているのはジャカルタ近郊だけである事から地方の発展が国の発展を押し上げるだろう。 | 9000万人に増えた人口で、人口ボーナス期に入っているベトナムであるが、社会主義なのがネック。また、近視眼的所もあり、インフラ整備が遅いなど、欠点は多いが、ASEAN諸国の中で労働者の真面目さ、粘り強さは一番。期待度は高いが実際は今ひとつ。以前、進出先人気NO.1が転落したのも致し方が無い所。 | 製造業が進出するには、10年早い。(機械加工業)但し、大手自動車メーカーの進出検討がまさに今始まっているので、そのタイミングで行けたら、今後、大化けするかも知れない。しかし、未だ、軍事政権が強く、ハイリスク・ハイリターン。 アウンサンスーチー率いるNLDは政治のど素人でマトモな政策を考えるには更に数年掛かる。低賃金を強みとした投資を呼び込めるかが鍵であるが、中国ばかりが投資するようであれば、大化けは期待できない。 |
リスク | タイは一見評価が高いが、見えない経費が多額に掛かる。時間の浪費も非常に多い。進出を再考して、それでも尚タイと言う事であれば進出を。決してベストな選択肢かどうかは分からない。 | 2014年の大統領選挙でジョコウ氏が当選したが、東西の島々からなる大国を地道に発展させられるかが大きなリスク。また、兎に角、インフラ整備の遅れは最大のリスク。ただ、自動車が伸びているので、このまま順調に伸びると、自動車業界は期待できる。 | 社会主義の制度は思った以上に酷い。ドイモイ政策は見かけだけで本質は社会主義である事を忘れてはならない。そして社会主義であるが故の貧富の格差と言う矛盾が大きなリスクに繋がっている。但し、製造業でのトレンドでは、今は、ベトナムが一番人気。伸びている電機業界では期待できる。 | 政府高官(軍部)のみが潤うと言う体質から脱却できず本当の民主化されるのが何時なのか?と言った事がリスクになっている。各国からの投資が伸びていると言う割には、バブルの様相で高掴みのリスクもある。一歩一歩確実にとは行かず、そのギャップがリスクである。 |
海外進出は大きなリスクである事を認識ししつつチャンスを掴んで欲しい。