近隣国の現状 - ラオス・パクセー
ASEAN近隣国の現状
ラオスの工場運営の現状 「月給3000バーツ・フラット!」
最終更新日 : 2014年04月
タイへの進出をお手伝いしている筆者にとって、ラオスは最もタイに近い「タイプラスワン」として興味があったが、なかなか行く機会に恵まれなかったが、今回、ラオスのパクセーと言う所で、 美容院向けのカツラを作っているレオンカさんの社長さんが工場を案内してくれるとの事で、その時の状況をレポートした。最終更新日 : 2014年04月
パクセーはラオスの東南に位置し、チャンパサック県の県都であり、また、チャンパサック王朝が栄えた町である。そこから更に南に行くと、シーパンドンと言う観光地の入り口である。
バンコクからは、ウボンラチャタニ県まで、タイ航空、ノックエア、エアーアジアなどの飛行機で1時間。そして、空港からバスターミナルに移動して、長距離バスで1時間で国境のチョンメックに到着して、 更に1時間程でパクセーの街に到着の合計3時間ほど掛かる経済コースと、バンコクから直行便でパクセーに1時間で飛ぶ時間節約コースがある。(値段は、直行便が5,000バーツで、 経済コースだと2,000バーツほどである。)
パクセーのレオンカさんの工場は、パクセーの中心部から車で20分程度行った所にある。そこまでの道路は、3車線ないしは、2車線道路で、それほど道が混むわけではなく、 道も綺麗に舗装されてある。そして、工場に入ると、50人位のワーカーが黙々とカツラを作っており、タイ人の工場長と、技術者が2名体制で指導をしていた。 (タイ人は、ラオス語をある程度理解出来る為にタイ人での管理が可能)工場を一通り見せて頂き、社長さんに話を伺った所、カツラを作るには手作業の工程が多くありタイでは人件費が 上がった事もあり、既に月12,000バーツ相当の賃金と手当が必要になっているが、ここラオスのパクセーでは、3,000バーツの月給(そこには交通費や諸手当込み)でワーカーを雇う事が出来る為、 掛かる賃金は1/4である。タイでは人件費の口頭で殆どペイ出来なくなって赤字になっていたが、ラオスに工場を移す事によって人件費が大幅に下がったので、赤字から脱却する事に繋がった。
それほど、人件費が安いラオスだが必ずしも良い事尽くめではない。何か問題はないのか、を社長さんに伺うと、大きく2つの問題があるとの事である。1つは、人員が思ったほど集まらない、と言う事。 もう一つは、雇い入れた従業員がちゃんと出勤しない、と言う事である。
どういう事か詳しく見ていくと、ラオスの工場を立ち上げるに当って、80名のワーカーを確保すると言う目標を立てたが、現状50名しか集まっておらず、 大規模雇用に寄る規模の利益を追求するには至っていない事。
そして、現状で50名ほどの登録従業員数が居るが全てがちゃんと出勤しない、と言う事が大きく問題になっている。何故、出勤しないかと言うと「今日は雨が降ったから」とか、まともな答えが帰ってこず、 月給で働く事の、そもそも働く事ととは何なのかと言った事すら意味が理解出来ていないなど晴耕雨読な生活であった為、先ずはそこからスタートが必要な事が悩みの種になっている。しかも、 例えば、水曜日が雨で休むと、木曜日も休んでしまう。(何故か、木曜が晴れでも休む)そして、金曜日や土曜日も休んで、週明けの月曜日に何事もなかったかの様に出勤してくるなど、 気分で仕事をしている感覚のワーカーが多い、との事である。
その為、出勤率を上げる為に、寮を作ってそこに住まわせたり、皆勤手当を出したりと工夫をするが、前述の通り、タイへは、陸路を2時間程度でウボンラチャタニの街に出稼ぎに出れる事から、 タイで働けば最低賃金が9,000バーツを考えると、仮にそれが、ちゃんと9,000バーツ払われなかったとしても、3倍も効率が良いので、どうしてもタイ側に働きに出てしまう人が多い。
そして、雇用者数や、雇用後の出勤率を見るとどうしてもワーカーの人数確保が難しい、と言うのが一番の問題である、との事である。
バンコクからは、ウボンラチャタニ県まで、タイ航空、ノックエア、エアーアジアなどの飛行機で1時間。そして、空港からバスターミナルに移動して、長距離バスで1時間で国境のチョンメックに到着して、 更に1時間程でパクセーの街に到着の合計3時間ほど掛かる経済コースと、バンコクから直行便でパクセーに1時間で飛ぶ時間節約コースがある。(値段は、直行便が5,000バーツで、 経済コースだと2,000バーツほどである。)
パクセーのレオンカさんの工場は、パクセーの中心部から車で20分程度行った所にある。そこまでの道路は、3車線ないしは、2車線道路で、それほど道が混むわけではなく、 道も綺麗に舗装されてある。そして、工場に入ると、50人位のワーカーが黙々とカツラを作っており、タイ人の工場長と、技術者が2名体制で指導をしていた。 (タイ人は、ラオス語をある程度理解出来る為にタイ人での管理が可能)工場を一通り見せて頂き、社長さんに話を伺った所、カツラを作るには手作業の工程が多くありタイでは人件費が 上がった事もあり、既に月12,000バーツ相当の賃金と手当が必要になっているが、ここラオスのパクセーでは、3,000バーツの月給(そこには交通費や諸手当込み)でワーカーを雇う事が出来る為、 掛かる賃金は1/4である。タイでは人件費の口頭で殆どペイ出来なくなって赤字になっていたが、ラオスに工場を移す事によって人件費が大幅に下がったので、赤字から脱却する事に繋がった。
それほど、人件費が安いラオスだが必ずしも良い事尽くめではない。何か問題はないのか、を社長さんに伺うと、大きく2つの問題があるとの事である。1つは、人員が思ったほど集まらない、と言う事。 もう一つは、雇い入れた従業員がちゃんと出勤しない、と言う事である。
どういう事か詳しく見ていくと、ラオスの工場を立ち上げるに当って、80名のワーカーを確保すると言う目標を立てたが、現状50名しか集まっておらず、 大規模雇用に寄る規模の利益を追求するには至っていない事。
そして、現状で50名ほどの登録従業員数が居るが全てがちゃんと出勤しない、と言う事が大きく問題になっている。何故、出勤しないかと言うと「今日は雨が降ったから」とか、まともな答えが帰ってこず、 月給で働く事の、そもそも働く事ととは何なのかと言った事すら意味が理解出来ていないなど晴耕雨読な生活であった為、先ずはそこからスタートが必要な事が悩みの種になっている。しかも、 例えば、水曜日が雨で休むと、木曜日も休んでしまう。(何故か、木曜が晴れでも休む)そして、金曜日や土曜日も休んで、週明けの月曜日に何事もなかったかの様に出勤してくるなど、 気分で仕事をしている感覚のワーカーが多い、との事である。
その為、出勤率を上げる為に、寮を作ってそこに住まわせたり、皆勤手当を出したりと工夫をするが、前述の通り、タイへは、陸路を2時間程度でウボンラチャタニの街に出稼ぎに出れる事から、 タイで働けば最低賃金が9,000バーツを考えると、仮にそれが、ちゃんと9,000バーツ払われなかったとしても、3倍も効率が良いので、どうしてもタイ側に働きに出てしまう人が多い。
そして、雇用者数や、雇用後の出勤率を見るとどうしてもワーカーの人数確保が難しい、と言うのが一番の問題である、との事である。