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工場進出、用語辞典

用語辞典

契約

タイでは契約は口約束ではなく、お金を入れる事。普通、レンタル工場の様な大きな買い物(契約)をする場合には、1.先ず、部長クラスの担当者視察し、 2.役員クラスが内容をほぼ確定させ(通常は、ここで予約が入る)、3.社長と、経理担当役員が契約に持っていく、との流れだが、ステップ2まで進んで、口約束で予約をしていても、 タイの担当者は、手付金が入っていなければ、予約とは考えず、ステップ3で社長が来ても転ける事が良くある。立ち上げ計画、生産計画が狂うので、本当に注意して欲しい。

BOI

BOIとは、Board of Investmentの略で、一般にタイ投資委員会の税制恩典を指す事が多い。BOI企業とは、BOIの税制恩典を取得している企業を指す。ただ、従来は、 BOIはゾーン制を導入していたが、2015年からゾーン制が廃止され、事業内容別に恩典が変わるとの事から地域振興の趣が強かった従来の政策の転換の影響は大きくなるだろう。 従来制度で申請をおこなう場合、2014年11月までの申請が必要である。12月に駆け込みで申請をされても、不受理だった場合、若しくは、担当者が年末年始休暇に入ってしまって申請が 受け付けられないケースがあるからだ。

※ BOI ZONEとは、旧制度における恩典を決める地域区分。2015年1月1日より、従来のBOIのゾーン制の恩典がから、産業別のクラスター制に制度変更されました。ゾーン制は旧制度区分に寄るものですが、参考までに記載しております。

Free Zone 「フリー・ゾーン(保税区)」

Free Zone(フリーゾーン:FZ)とは、輸出型企業の誘致を目的として設立された区域であり、工業団地の中にゲートで区切られた区画の中に作られた保税区である。 その為、海外からの輸入材料に関して、関税(税率はHSコードに準じる)やVAT(付加価値税7%)が掛からず輸入できるなどのメリットがある。 また、通常は、無税で入れた際に供託金が必要になるが、このフリー・ゾーンでは不要な為、そのメリットも大きい。 フリー・ゾーンの倉庫の場合は、製品を無税で入れてまた、第三国へ無税で輸出が出来るなど国際貨物のやり取りが非常にスムーズに行えるのが特徴。 フリー・ゾーンの工場の場合は、無税で入れた原材料をタイで加工して付加価値を付けてタイ国外に輸出するのに最適である。 タイ国内販売も可能であるが、書類を準備し、無税で入れた税を支払ってから国内にて販売となるので手続きが必要になる。(タイ国内販売が多い場合には、フリー・ゾーンのメリットが逆にデメリットになる)

フリーゾーンの利点:特にここがポイントなのだが、タイではVAT(付加価値税)は日本で言う所の消費税にあたり、国内で消費される物に対しての税である為に、 国外に輸出する場合には、 VATは掛からない。また、フリー・ゾーンでは輸入関税も同じように無税で入れられる。寄って、多くの企業で問題になっているVATの還付金問題を回避できる。

General Zone 「ゼネラル・ゾーン(一般加工区)」

General Zone(ゼネラル・ゾーン:GZ)、ないしは、General Industrial Zone(ゼネラル・インダストリアル・ゾーン:GIZ)と呼ばれる一般加工区は、 タイ国内で販売を主目的にする際に選定する工場、倉庫エリアである。 工業団地内のエリアも通常はこのゼネラル・ゾーンのエリアが多く設けられている。このゼネラル・ゾーンのエリアからも輸出等が可能であるが、その場合、 既にVAT(付加価値税)等を支払って輸入材を入れているが、税務署に追って還付申請が可能である。(しかし、現実には、還付申請を行うと税務超調査に入られるなど、 税の還付はタイでは非常に大変であるので、輸出主導型の場合にはフリー・ゾーンがオススメである)輸出も、タイ国内販売もとなる場合には、比率にも寄るが、 ゼネラル・ゾーンに進出をしてタイ国内販売を優先するケースも多い)

不動産利用税

日本では無い形の税金であるが、タイでは工場などをレンタルすると地方公共団体に対して、年間12.5%の不動産利用税を支払わなくてはならない。寄って、レンタル工場を借りる場合は、 年間賃料は12ヶ月分ではなく、13ヶ月分として想定しておかないと、後から予算外の処理に困る事なってしまうので要注意である。
例:月々の賃料が10万バーツの場合、年間120万バーツ。
120万バーツに12.5%を掛けると、15万バーツ。
寄って、賃料が年間135万バーツの賃料が掛かるのと同義とも言える。

ライ(Rai)

タイの土地の単位を「ライ」として表す。1,600平米。タイの土地の販売に置いては、基本的にこのライ(1,600平米)を使うので、そこは覚えておいて欲しい。

また、ライの下の単位では、ガーン(400平米)、タランワー(4平米)がある。
日系ではあまりないが、ローカルでの表示では、(8-1-12)と書く場合があり、8ライ1ガーン12タランワーは、13,428平米になる。
 
ライ(Rai)
1600 平米
約 484 坪
4 ガーン
ガーン(Ngan)
400 平米
約 121 坪
100 タランワー
タランワー(Tarang Wah)
4 平米
約 1.2 坪

1 ライ = 4 ガーン = 400 タランワー

このライと言う単位は、日本で言う所の「石高(こくだか)」に相当する。よく加賀100万石の前田利家と言った様に日本では米1俵が取れる土地を1石としているが、タイでは単純に1,600平米を1ライとしている。

また、タイでは、ラーマ5世の時代に奴隷解放になる前までは、その階級に応じて国王から土地が与えられるものとして、以下のようになっていた。奴隷は5ライ。農民は25ライ。下級官吏は最高で400ライ。勅任官吏は400ライ以上。大臣で1万ライ。王太子で1万ライ。そして、国王陛下が全ての土地をタイの国の統治者として掌握する。そこからの名残で、今のようにライが使われている。